交通事故に特化した法律事務所です

交通事件被害者及びご遺族の皆様へ

 交通事件は、民事的には、加害者に対して賠償請求を行っていくことになりますが、事件の真相を解明し適正な賠償を得るには、刑事段階から積極的に動いていくことが必要です。特に、被害者が死亡した事案では、いわゆる“死人に口なし"の状態であるため、加害者に有利なように事実が歪められてしまうことが珍しくありません。当職が民事裁判を担当した事件でも、本来起訴されて然るべきであった事件が通り一遍の安易な捜査が原因で不起訴になってしまっていたものがあります。不起訴になってしまいますと真相の究明が困難になるだけでなく、民事で得られる賠償額も低額なものに終わってしまいます。

 警察による捜査に任せきるのではなく、事件の真相解明のために、疑問点を警察や検察に問い質すなどして積極的に関与していくことが大事です。そのような姿勢によって、いったん不起訴処分で終わった事件が起訴になった例も当職は経験しております。事故後にそのような活動をしていくことは肉体的にも精神的にも大変ではありますが、そこでの頑張りが良い結果につながることも決して珍しくはありません。

 例えば、友人が運転している原付の後部に座っていた青年が、併走していた乗用車がその原付の方に悪意を持って幅寄せしてきたために友人が衝突を避けるべく慌ててしまい運転を過り原付が転倒したことにより頭部を強打し、高次脳機能障害を負うに至ったケースでは、非接触の事案であったことも影響し、検察は乗用車の運転手を嫌疑不十分で不起訴としましたが、被害者及びその親族の多大な頑張りにより、高等検察庁に起訴するよう請求した結果、最終的には乗用車の運転手は危険運転致傷罪で起訴され有罪となりました(起訴されたのは事故発生から約3年4ヶ月経過してから)。そして、民事裁判の結果、適正な賠償額を獲得することができました。

 加害者が起訴された事案でも、決して安心することなく、被害者参加制度を利用して被害者参加人として刑事裁判に積極的に関与していくことが真相を解明するうえで肝要です。被害者参加人になれば、第1回公判前から被告人の供述内容等を知ることが出来るからです。
当職は、交通事件において専ら被害者側に立って活動しております。そして、被害者参加弁護士としての経験も踏まえ、刑事の捜査段階から皆様に寄り添いお手伝いをさせていただきます。

 遠慮なくご相談下さい。

弁護士 中西 啓 
(エヴィス法律会計事務所)

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